2019年4月21日日曜日

第71話 フェリーとしま2で小宝島へ

吐噶喇列島は悪石島と小宝島を境に海の色ががらっと変わる…。
この境界線を“渡瀬ライン”と言って、これを境に動物地理が熱帯系と温帯系に別れていて、小宝島や宝島が他の5島とは違い、珊瑚隆起した島である事を実感します。
吐噶喇列旅3島目となった小宝島。3島目にして吐噶喇からのキャッチフレーズである「刻を忘れさせる島・吐噶喇」を初めて実感!
のんびりとした時間が流れている事は初めての吐噶喇だった諏訪之瀬島から実感していたけど今回は時間を忘れる、分かりやすく言えば「時間なんて関係ない」という感覚で暗くなったら帰れば良いし、お腹がすいたら食べれば良いし…。そういった感じでした。

フェリーに揺られることおよそ12時間半、小宝島到着。
この絵の具で色づけしたような綺麗な青い海。宝島へ行く時に初めてみて超感動しました。また逢えたこの海!
小宝島での民宿は「民宿いこいの森」。優しいおば様がいらっしゃいます。迎えに来てもらい、民宿へ。特に伝えてなかったのに私が海水浴場じゃない海に入りたいという急な要望に対応して下さり、海に潜れる親戚にお願いしてくれました。そして図々しくも名も知らない一家と海へ。しかし、小宝島は大体“岩下”さんでした。人懐っこい小学生の男の子がかわいかった。

小宝島でやるべき事、海に飛び込む!これをしたくてきたこの島。海水浴場じゃダメなんです。この海でないと!
海の中の透明度も私にとってはすごいと言える透明度!
魚も見える。この日は貝がいっぱい獲れてました。

ちなみに海水浴場もあるんですがここ小宝島の海水浴場は他とちょっと違う。
 このビジュアル!中々ない。
砂浜もシャワーもない、海に作られた天然プール!実際学校の水泳の授業なども行なってるそうです。お魚と一緒に泳げそうですね。

そして、その後は今回もガイドさんと島を巡る。
小宝島って小さいから徒歩でただ周るだけなら多分一時間もかからない。私の知ってる人は島を自転車で一周したら20分だったそうです。
天気次第ではフェリーも接岸出来ずにスルーして宝島へ行っちゃうなんて事もあるくらいの島。現在もう一つ港を作ってる途中だけど何年かかるか分からないとの事で、見る限り確かに何年かかるか分からない感じでした。

ガイドさんと徒歩で巡る小宝島観光。それは約3時間かかりました。ガイドさんはお話好きな方ではあるんですけど私も色々質問しちゃうのでそのくらいかかりました。さらっとで良い人はそれを伝えておけばいいでしょう。

小宝島の印象は海以外で言うと奇岩が多いと言う事。独特な形、そそり立つその高さ、地質学者と見て回ったら面白そう。
とある場所に着いた時、ガイドさんが「グランドキャミオンみたいでしょ」とニコニコしながら言ってました。行った事ないけど「ですね!」って思いました。だって中々の迫力でしたから。
 島内には温泉もあってちょっと立ち寄りました。湯泊温泉。露天なのでこんな看板が。
これをクルクル回して、男性か女性か家族かそれとも誰もいないのかが分かるようになっていました。何とも簡易的な。島らしいですね。
夜行く人は懐中電灯必須です。街頭もないし、真っ暗で何も見えないです。

そしてこれがいいなぁと思いました。
集荷の時間のこの独特な書き方!
というか中央郵便局の管轄なんですね。

夜はスターウォッチングも。
やっぱり見える天の川!もちろん流れ星も見られました。
そんなこんなで小さいけどそれなりに発見があって、感動があって、意外と時間が必要だなぁと思いました。小さいからって侮っちゃいけませんね。
充実さは人それぞれです。

最後にフェリーの話を少々。
今回初めてフェリーとしま2に乗船。2018年4月に新しく変わったフェリー。収容人数が増えて、キレイなのは良いんですけど…ちょっと残念だったのが外に出られるスペースが減った事。屋上とホンの一部。これにはちょっとショックでした。
帰りの口之島から出港する時なんてギュウギュウでしたよ!手振りたいのに見えない!みたいな。
そのフェリーとしま2の船内について。
以前のフェリーに比べて大きくなったフェリーとしま2。
新しいだけあってかなりキレイでした。
まずは部屋。2等客室には今回も女性専用部屋がありました。
青を基調とした部屋で絨毯も海の絵が描いてあってかわいい。荷物置場のスペースはもちろんコンセントもありました。旅人には大事ですから有難いです。
 御手洗いは洗面台も綺麗、シャワールームも前回同様完備、着替えも出来るパウダールームもありました。また鏡がかわいい。

 そして食堂には座敷スペースもできていました。
そして自動販売機。カップラーメンも変わらずあります。
 階段も何かおしゃれで水族館みたい(ちょっと大袈裟かもしれませんが)。階段を上るとソファーや飲料機があり、今回も干枯らびずにすみますね。そして、こんなかわいいキッズルームもありました。

 レセプションの前にはモニターがあって十島村の島々を紹介する映像がながれてました。モニターには到着予定時間や距離が出てました。各部屋にもあるんですけどね。


そして外のスペースなんですが表と裏にこれだけです…。大分減りました。
それと屋上。屋上は下の屋根があってよく見えない部分もあるんですよね。

でも快適さはありますね。
これから旅の季節、新しくなったフェリーで是非快適な旅を。

こんな風景を見られるのも島ならではで、いいですね~。