2020年1月6日月曜日

第75話 出水市の離島〜桂島〜

ツルの越冬地として有名な鹿児島県出水市。毎年ツルがやって来たというニュースを見るたびに「冬が来たなぁ」と感じます。まさに鹿児島の冬の風物詩。
そんなツルが集まる渡来地から北へ向かい、海に出ると、そこは八代海。熊本の地名ですが、その八代海にまだ出水市が続いています。
出水市は離島を持つ市町村。その八代海に浮かぶ出水市の有人離島、その名は

「桂島」!

出水市に住んでいる人は知っていると思いますが、なかなかの知名度の低さです。
情報もほとんどありません。一般的に思う南国の離島とは全く違います。
私は鹿児島好きの影響でかなり前から知っていましたが周囲の人は誰も知らず、そもそも興味すらない…。そして、知ってても行こうと思わない、という人も少なくないと思います。だって…

定期船がない。

毎日どころか週一でさえ定期的に出ている船がないんです。
だから、行こうと思っても自分で船を持ってるとか、船を持ってる誰かに連れて行ってもらうとかでないと行けないですよね。

じゃあ、行けないじゃん!

と思った方、ご安心を。
漁船をチャーターしましょう!
定期船は出ていませんが桂島に行きたい時、連絡をすれば桂島の自治会長さん(もしくは島の方どなたか)が漁船で送迎してくれます!
ほとんどの島民の方が船舶免許を持っているらしく、自家用車ならぬ自家用船的な感覚だそうで、買い物行くのも漁船、みたいな。新鮮な感覚です。

ではでは、その連絡先はどこで入手できるのか?
その①冒頭で書いたように出水市なので出水市役所に聞く
その②鹿児島読売テレビのかごピタという番組のHPで連絡先を確認(番組が昨年取材をし、現在情報が載っている!ですが多分情報公開期間が決まっているので知りたい方はお早めに確認を)

私が知ってるのは上記2点です。
あとは、連れていってくれる人を探す、ですかね。

送迎の気になるお値段ですが…およそ¥7000(2019年11月現在)。漁港迎え、桂島行き、漁港戻り、の計3回のお値段です。5人程度乗られるらしいので何人かで行けば一人の手出しは小さくなりますね。

出水市の野口漁港から漁船で5〜10分程で桂島に到着。天気にもよりますが結構揺れるので乗り物にすーっっごく弱い人は5分と言えども酔うかもしれません。酔い止めを飲むか、我慢するか、です。でも「すぐ着く」と気を強く持てば大丈夫かも知れません。

桂島はとても小さく、島民も10名ほど。
漁が盛んな島で、観光名所は特にありませんが釣りのスポットとしては結構良いらしく、釣り目的で行くとポイントや行きたい場所まで送ってくれたりもするそうです。確か¥3500程度だったような気がします(2019年11月現在)
そして人より猫の方が多く、たくさんいます。猫好きにはたまりませんね。
お店や民宿などもなく、宿泊は難しい。日帰りで行くか、自分でテントを持って行くか、あとは島民の方に要相談ですかね。
そして、現在は休校中ですが小中学校はあります。子供が住めば再開するんでしょうか。
ちなみに移住者はウェルカムな感じらしいです。

桂島のすぐそばに前島と小島という2つの小さな島があります。島には神社があったりするのですが桂島とは防波堤で繋がっているのですぐ渡れるし、浅瀬もあるので海にも入れます。



鹿児島市から考えると出水市までがちょっと遠いというのがありますが釣り好きな人には良いスポットのようです。それと、夕陽は抜群にキレイ!
 なかなか桂島に行くという機会はないかもしれませんが、今回は鹿児島県にこんな有人島があるんですよ、という鹿児島県の紹介のお話でした。



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