その鹿児島のお茶、鹿児島茶発祥の地と言われている場所がある事知ってましたか??
この看板、鹿児島県の湧水町にあります。宮崎との県境の町です。このブログで既に登場済みです。
湧水茶ももちろん知っていますが発祥の地かどうかを調べたことはないし、そんなに聞く事もない。
でも湧水町にこの看板があるという事はそういう事なのでしょう。このゆかりがありそうなこの般若寺とは…?
般若寺は結構広大な敷地で、文字の通りお寺があります。立派でキレイな外観。
ちなみに住職さんは常駐しているわけではないようです。
今の般若寺は近年建てられたもので、最初の創建は色々な説があり、明らかになっていないようですが南九州最大級の由緒ある山寺だったそうです(九州最大とも言われていたらしい)。
しかし、切ない時代背景に廃仏棄釈が。明治初期の廃仏毀釈により破壊され、そのほとんどが失われてしまったそうです(鹿児島の廃仏毀釈って他県に比べたらかなり厳しく行われていたらしいです)。
さて、そのお寺とお茶と何の関係があるのかと言いますと…
これにもいくつか説があるようです。
その①
室町幕府の初代将軍足利尊氏が九州に陣をすすめた時、この般若寺に本陣を構えた。その時に宇治から茶種を取り寄せ、般若寺境内に種をまき、次第に全村に広まった
その②
般若寺の開山住持が京都の宇治から下山し、般若寺の境内にお茶の木を植え、門徒に製法を伝授した
と、これらの事が鹿児島茶に関する最も古い記録となっていて、いずれも鹿児島県茶業史に記されているそうです。さらに当事のお茶は品質が良く、生産が盛んに行われ、茶の栽培、製茶はこの般若寺から藩内に広がったと言われているそうです。
般若寺のお茶は、
・背たけが2メートルほどになるものがある
・茶葉が椿大の大きさなる(掌サイズくらい)
などの特徴があったそうです。結構大きいですよね!
現在は茶園と呼ばれるほどの密植は見られず、山間部に散在してるみたいです。
湧水町では山麓傾斜を活かした品質の高い“湧水茶”が生産されているので、鹿児島茶発祥の地があるとされる湧水町の湧水茶も是非どうぞ!
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