2019年1月14日月曜日

第68話 大河ドラマ「西郷どん」余韻…

昨年の大河ドラマは「西郷どん」でした。
明治維新から150年という年でもあり、おかげで鹿児島は盛り上がり、ドラマに出てる有名人がたくさん鹿児島に来てくれました!どうもありがとうございました!
大河ドラマ館も遂に今日で閉館となりました。寂しいですね。
その大河ドラマ館を始め、関連施設に年末年始を利用して来た人もいたと思います。
賑わってましたね~。
個人的に特に思うところはココ!
「南洲墓地」です。
今まで何度か来たことがありますが「未だかつてこんなに駐車場が満車になった事があるだろうか…」と思うくらい賑っていました。昨年1年間ずっと多かったわけではなかったと思いますがいつ頃から増えたのか。年末年始も何度か行きましたがずっと多かったです。
※ちなみに自家用車じゃなくても鹿児島市を走っている「カゴシマシティビュー」や「まち巡りバス」などの観光バスでももちろん行けます。


南洲墓地には西郷さんを始めとする西南戦争で散ったおよそ2000人が眠っています。正面には川口雪篷が書いたという力強い「西郷隆盛」の文字。存在感たっぷりに建っている西郷さんのお墓です。


 桐野利秋、篠原国幹、村田新八など名を聞いたことあるような人物は大体前列に並んでいます。私学校の設立にも関わった様な方々ですね。
そして2列目も西郷小兵衛や西郷隆盛の妹、琴の息子や1列目にいる人達の息子たちなどがいます。琴の息子が何人いたかは分かりませんが分かっているだけでも3人が戦死していてそのうちの2人は西南戦争です。
そして、資金面などで西郷さんを支援した元精忠組で初代の鹿児島県知事を務めた大山綱良もいます。ちなみに彼は武力参戦はしていませんがかなりの剣豪だったそうです。
そして、もっと切なくなるような事を言えば、少年兵もいた事。一番幼い子で12歳だったそうです。12歳って小学6年生…。以下の写真は3人とも14歳です。
そしてそして、西郷さんを慕って参戦した県外の人たちもいます。南洲墓地にある墓石は皆、桜島を向いて建っているのですが、この方々は桜島ではなく自身の出身県を向いて建っているそうです。

西郷さんはもちろんですが、桐野利秋や篠原国幹など特に前列に並ぶ幹部の人の墓石には大体いつも花が飾られているなぁと思うのですが、遺族の方やファンの方などが持ってくるそうです。
西郷さんの左には桐野利秋がいますが先月は彼の誕生日だったらしく、行った時、墓石の前にはバラの花や香水などオシャレなものが御供えされていました。オシャレだった彼に全国からファンが持ってくるんだそうです。墓石の石でさえひとりだけ違い、彼を愛した女性から贈られたものだとか。鹿児島にいて感じることは彼は男女問わずモテている!

このようにただ墓地があるのではなく壮大で壮絶な歴史があったわけです。ドラマや映画を観たり、勉強したりした後に行って見てみると思い入れが大分違ってくると思います。大河ドラマを見ていた人は墓石の名前を見たらその人の役をやっていた俳優さんを思い出すと思います。だからその人がどんな人だったか多少は分かると思うし、分かって見るとすごく感慨深くなるのでは。

ここ南洲墓地の隣には西郷隆盛を祀る南洲神社があったり、以前ブログで紹介した古民家風カフェ、「境内茶屋なんしゅう」があったり、西郷南洲顕彰館という資料館もあります。ちなみに南洲墓地、南洲神社、顕彰館など全て同じ敷地で、総称して「南洲公園」と言います。

資料館は本館と別館があり、入場料は一般¥200、中学生以下¥100です(2019.1現在)。昨年の大河ドラマ「西郷どん」の関係で今年の3月末まで無休で開いています。この顕彰館でじっくり見てから墓地に行くとより分かるし、ガイドさんもいるので話を聞いてみたら「へぇ~」な話がたくさん聞けます。運が良ければご子孫の方に直接話を聞ける事もありますよ!


あともう少し賑わいが続きそうな南洲墓地。
ここには広場のようになっている所もあるので西郷さんや歴史が好きな人はもちろん、そうでない人も、ただ行くだけでも良い場所だと思います。
桜島が見えて、静かで、穏やかな時間が流れている、そんな場所です。

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